【可視化】ゲーム開発者のための三角関数入門
小学生レベルの算数しか知らなくても大丈夫!視覚的に理解する三角関数の基礎
ゲーム開発に興味があるけど、「三角関数って何?」「数学が苦手だからゲームは作れない?」と思っていませんか?安心してください!この記事では、難しい数式は使わず、視覚的に理解できる形で三角関数の基礎と、それがゲーム開発でどう役立つかを解説します。
この記事を読めば、以下のことができるようになります:
- sin, cos, tanの基本的な意味を理解する
- ゲーム開発での三角関数の実際の使い方を知る
- 簡単なコードで三角関数を使ったエフェクトを作る
1. なぜゲーム開発に三角関数が必要なの?
ゲームの世界では、キャラクターが動いたり、敵が追いかけてきたり、弾が飛んだりしますよね。これらの「動き」を表現するときに三角関数が大活躍します!
ゲーム開発での三角関数の使い所
キャラクターの回転
プレイヤーがマウスを動かした方向にキャラクターが向きを変える時に使います。
円形の動き
敵が円を描いて移動する、惑星がプレイヤーの周りを回るなど。
波のような動き
浮遊感のある動き、水面の表現、キャラクターのアイドルモーションなど。
弾道計算
弾や矢が放物線を描いて飛ぶ、ジャンプの軌道を計算するときに使います。
敵の追跡
敵がプレイヤーに向かって進む角度を計算するときに使います。
2. 三角関数の基本:sin, cos, tan
三角関数とは、「角度」と「長さ」の関係を表すものです。小学生の時に習った「直角三角形」を思い出してください!
まずは直角三角形で考えよう
三角関数の簡単な覚え方
- sin(サイン):「高さ」の比率 - 上下の動きに使う
- cos(コサイン):「横幅」の比率 - 左右の動きに使う
- tan(タンジェント):「傾き」の比率 - sin ÷ cos で計算できる
単位円で考えるとさらにわかりやすい
三角関数は「単位円」(半径1の円)で考えるとゲーム開発でより使いやすくなります。
重要ポイント:単位円では、角度θの点の座標は (cos θ, sin θ) になります!これがゲーム開発で大活躍します。
3. どんな場面で使うのか?具体例で見てみよう
例1: キャラクターを円運動させる
例2: プレイヤーの方向を向く敵
画面上でマウスを動かすと敵がプレイヤー(マウス)の方向を向きます
例3: 波のような動き
4. 三角関数を使った便利なテクニック
角度とラジアンの変換
JavaScriptの三角関数は「ラジアン」という単位を使います。度数法(私たちが慣れ親しんだ0〜360度)からラジアンに変換する必要があります。
よく使う角度の値
角度 | ラジアン | sin | cos |
---|---|---|---|
0° | 0 | 0 | 1 |
90° | π/2 | 1 | 0 |
180° | π | 0 | -1 |
270° | 3π/2 | -1 | 0 |
360° | 2π | 0 | 1 |
覚えておくと便利なこと:
- sinは0°→90°→180°→270°→360°の順に、0→1→0→-1→0と変化します
- cosは0°→90°→180°→270°→360°の順に、1→0→-1→0→1と変化します
- これらの値を使えば、上下左右の動きを簡単に組み合わせることができます
5. まとめと次のステップ
今回学んだこと
- 三角関数(sin, cos, tan)の基本的な意味
- 単位円と三角関数の関係
- ゲーム開発での具体的な使い方(円運動、追跡、波動)
次に試してみること
- この記事のデモを改造して、スピードや動きを変えてみる
- 複数のオブジェクトに波動効果を適用してみる
- 円運動と波動を組み合わせて、より複雑な動きを作ってみる
三角関数は一度理解すると、ゲーム開発で様々な動きを表現するための強力なツールになります。難しく考えず、「cosは横、sinは縦」というシンプルな理解から始めて、少しずつ実験してみてください!
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